キーボードのロゴを設計した
今までいくつものキーボードのロゴを設計してきました.
みなさんはキーボードを設計する際,まず何をしますか? そうですよね. まずはロゴを設計するところから手を動かすのが一般的ですね. もはやロゴなくしてはキーボードの設計は成り立ちません.
この記事はキーボード #2 Advent Calendar 2023の4日目の記事です. 昨日はKeyboard Cerbekosさんの「RGB Matrixで好きなエフェクトを作ろう」でした.
キーボードとロゴ
前述の通りキーボードを設計する上でロゴは欠かせない要素のひとつです. まずロゴを設計することでコンセプトやモチーフが定まり,キーボード全体のデザインルールが成り立ちます. また,ロゴという顔ができることでプロダクトとしての完成度がより増します(たぶん).
ここからは現在までに設計したキーボードを例に挙げ,ロゴについて少しだけ語りたいと思います.
「Acperience70」の例
ロゴ | 使用例 |
Acperience70はごく一般的な65%分割レイアウトのキーボードです. エンドゲームを目指して設計され,およそ4年ほど普段使いのメインのキーボードとして活躍しています.
Acperience70のロゴは70という数字を崩した直線的なシンボルに,同じく直線的なフォントを組み合わせています. 実際のキーボードにはシンボルのみを抜き出し,ボトムプレート全面に配置してパターン模様として使用しています.
「monorule」の例
ロゴ | 使用例 |
monoruleはものさしのような形状をしたたった5キーのキーボードです. 様々な要素の検証を目的に習作として設計したキーボードの内のひとつです.
monoruleのロゴはものさしというコンセプトを表した目盛りにカプセル状の英字フォントと直線的なカタカナフォントを組み合わせています. 実際のキーボードには前面左下部にカタカナ部分を除いたロゴを,裏面中央下部にカタカナのみのロゴをマスクで抜いて配置しています.
「キーボードマーケット トーキョー」の例
キーボードマーケット トーキョー(キーケット)は2024年3月2日に開催されるキーボードの即売会イベントです.
キーケットのロゴはとてもシンプルです. キーキャップを象った台形のシンボルに丸ゴシックのタイポグラフィを組み合わせています. あまり凝ったロゴには見えないかもしれませんが,今まででもっとも完成までに時間を要しています. 視認性や可読性などを考慮しイベント名を伝える目的を果たしつつ,親しみを持ってもらえるようやわらかく温かみのある,そんなロゴを目指して設計しました.
サークル出展募集 受付開始
そんなキーケットのサークル出展募集受付がなんと本日12/4より開始しました. 受付期間は12/17までの2週間となっております. 我こそはというキーボード設計者,Artisan作家,その他諸々キーボードに関する何かを作っているみなさん. この記事を読んでいるそこのあなた. 是非とも奮ってお申し込みください. サークル出展要項など詳細は以下のキーケット公式Webサイトからどうぞ.
まとめ
ということで「キーボードのロゴを設計した」改め「キーボードイベントのロゴを設計した」話とサークル募集開始の宣伝でした.
明日,キーボード #2 Advent Calendar 2023の5日目は,荒涼さんの「キーボードケースを作ったはなし」です.
この記事はAcperience70で書きました.