2023年を振り返る

どうも,◤◢◤◢◤◢◤◢です. 今年も例年通りTwitterの画像付きツイートを眺めながら2023年を(キーボードを中心に)振り返ってみたいと思います.


1月

前年の2022年はほとんどキーボードを設計していなかったので,リハビリがてらクテ・改の設計に取り組んだ. クテ・改は前作クテの要素をほぼそのままにRP2040でリメイクした.


2月

クテ・改はちまちま修正を繰り返し,ケースだけでなくキーキャップも設計し完成させた. 前作はケースがアクリル積層の簡易な設計だっただけに見た目の完成度も上げることができた.

クテ・改を進めている裏で,およそ3年ぶりの開催となる天キー4の運営を少しだけお手伝いしていた. 以前までの天キーにはなかった名札や抽選会周りをPythonでゴニョゴニョする事前準備が主なタスクだった.


3月

久々の大型キーボードオフラインイベント,天下一キーボードわいわい会が復活. リアルの人間がたくさんいて得も言われぬエモい感情がただただ溢れた記憶がある. 「それはそう」の座談会に登壇したことも今この文章を書いている最中に思い出した. 禍を経て色々な事が変わってしまっても,キーボードに対する人々の情熱は何も変わりないことを再認識できた.

おそらく人生で初めて劇場のスクリーンに映し出される自分の名前を観た. それが庵野監督の作品だというのも何とも感慨深い.

ちなみに池袋のグランドシネマサンシャインはグランドクラスという座席がかなりいい. (3000円の追加料金がかかるが館内で使えるミールクーポン1200円分が含まれているので実質1800円) 前方を遮るものがまったくなく座席の左右もかなりゆとりがあり価格以上の価値がある. もし見たい作品が最上階のシアター12で上映されているのであれば躊躇わずグランドクラスの座席を選ぶべき.


4月

何年にも渡って計画しているマイルストーンに則ってmonoruleの改修を行った. 直近で取り入れていたデザインルールがすべて適用された次のAcperienceに向けたリファレンスが仕上がった.


5月

予想外の製造不良に遭遇しながらもmonoruleはv2となって一旦完成. しかしながら2023年末時点ではまだ量産しておらず販売するまでに至っていない.

やや大きめの散財,Genelecの7350を導入. ちょうど前年の5月にGenelecの8320を導入している. 8320同様にGLMが使えるウーファーで最小サイズなのがこの7350だがかなり巨大.


6月

Blenderを久々に再開して推しのファンアート製作に挑戦した. Blenderにがっつり触れるのは2020年以来なので操作方法をほぼ完全に忘れていたものの,YouTube上のチュートリアル動画のお陰もあって2週間ほどである程度の形にできた.

先月から引き続き大きめの散財. Antelope AudioのOrion Studio Synergy CoreというオーディオI/F. 推しが使用している機材と同一メーカーの上位モデルに手を出した. Genelecのモニタスピーカにも釣り合うオーディオI/Fをずっと探していたのでちょうどよかった. 入出力が豊富というか多すぎでやや持て余しているものの2023年に買ったものの中で一番活躍している.

Blenderでいっぱいいっぱいだった覚えがあったが,一応キーボードも怠ってはいなかった. あくまでもBlenderの一環ではあるもののこれも一応キーボード.


7月

推しのファンアート製作はSubstance Painterでのテクスチャ作業へと移行. この辺りの作業を見返しているとやはり服のシワ表現はハイポリを用意してノーマルベイクしたほうが絶対にいい. カラーに固定の影を落としつつノーマルを併用するのはやや難易度は高いものの,カラーだけだと表現の制約が大きすぎる. セルルックな表現は簡易な見た目と裏腹に何を削って何を出すかの選択が難しい.

一方でBlenderの操作の熟練度は確実に上がっていて,簡単なモデルであれば適当に目コピで作れる程度になっていた. ただもちろんポリ割はかなり適当なので用途に応じてリトポは必須.


8月

およそ3ヶ月弱,6月から始めたファンアート製作という名のBlenderSubstance Painterの修行もある程度の形になった.

製作の過程や諸々は以下の記事にまとめている. yynmt.hatenablog.com


9月

Blender用のテンキーとして設計したStella23はかなり活躍している. これがないとBlenderの操作がかなり覚束ない感じになるほどの依存度. しかし自分で設計した入力デバイスであれば終売することもなく,いくらでも作り直せるので依存し放題.

そんなStella23の設計については以下の記事にまとめている. yynmt.hatenablog.com

円盤さんからの提案で自キボドゲ会を開催した. 前回は2019の夏の開催だったのでおよそ4年ぶり. 前回同様に遊舎工房の工作室を貸し切っての開催ができた. まだ販売していないmonoruleのv2を自キボドゲ会仕様にしてノベルティとしてこっそり配布した. monoruleはこういったノベルティ用途での配布をメインにしてもいいかもしれない.


10月

ギア雲台を導入して室内でのキーボード撮影環境を整えた. ギア雲台はどうしてもっと早く買っておかなかったんだろうというぐらいに物撮りが捗る. 大きめの白背景は用意できたので同様な黒背景もそのうち用意したい.

ちなみにモザイクのかかったオレンジ色の正体はこれ.

一旦一段落していたファンアートはテクスチャの差し替えだったり素体の修正などを繰り返しつつ地道に継続. あまりBlenderから離れてしまうとまた操作方法を忘れてしまう恐れが大きい.


11月

天キー4に引き続き天キー5が開催された. 天キー5では天キー4で初導入した名札の仕様を大幅にアップデートできたので事前準備までのところはある程度満足度は高かった…がしかし,諸事情で徹夜明けでの参加となったりこむら返りで悶絶したりと散々な1日だった. 次回は体調を万全にして参加することを第一目標に掲げたい.

そしてキーケットの開催告知を天キーで行うことができた. ロゴデザインだけでなく全体のブランディングなどで運営に協力している. キーケットの準備には8月頃から参加しており,天キーの準備と少し並行していた. 天キーに徹夜明けで参加していた理由はなんとなくで想像してほしい.

キーケットのロゴ周りの話は以下のアドベントカレンダーの記事で少しだけ触れている. yynmt.hatenablog.com

3月に経験した人生初からの2作目はまさかのゴジラだった. ややネタバレにはなるが2作品とも浜辺美波が◯◯するのはなんでなんだろう…

11月末から12月頭はブラックフライデー. そんなブラックフライデーとは一切関係なく4年に1度のメインマシン新調. ケースや電源は流用しようかと考えていたが諸々の構成を見直して新調することにした. M/BはROGからProArtに変更したので一切光らない理想のマシンに仕上がった.


12月

半年前からずっと欲しかった推しの三面図がようやく公式に公開. 前述のファンアートは側面と背面が想像だけで捏造されていたので修正が必要な箇所が多々ある. さすがにこれらの修正は来年へ持ち越し.

BlenderレンダリングしてPhotoshopでコンポするのも慣れてきた. ハロウィン時期にも同様のワークフローを取っていたが,オブジェクトIDを振るなどしてレイヤー単位で複数の画を1passで出せるともう少し効率化できるはず. Blenderモデリング以外の部分はもっと学ぶべき大きな課題として残った.

年内の年末休みはほぼほぼ新調したメインマシンの移行作業に費やしていた. 旧メインマシンから新メインマシンにデータや設定の移行をしつつ,旧メインマシン(Define7Compact)とサブマシン(Define7)のケースを交換して,新メインマシンとサブマシンのケースをどちらもDefine7Compactに統一するなんてことをしていたためになかなかに骨の折れる作業が発生していた.

エンドゲームであるAcperience70をspec_02にアップグレードして再設計. 当初は年を越して年始に発注する予定だったがやや予定を前倒してすでに発注済み. 年始には1台目を試作検証できる予定で,初ロットはキーケットでの販売を目指している.

…予定はただの予定に過ぎず年末最後に今まで見たことのない製造不良を引いた. 年が明ける前から年始の予定が狂うのは流石に先行き不安になる.


まとめ

あまり何も作れずスランプだった2022年に比べると2023年は色々と形にできた充実の1年だった. 前年の振り返りの〆にある「2023年はこの1年で整えた良い環境で,自分の真に欲しい物を中心に,良いものづくりをやっていきたい.」の宣言通りに色々な良いものづくりができた…はず. これは天キーとキーケットという大きなイベントに運営側で参加させてもらえたのも大きな要因なので非常に感謝している.

充実していた一方で,常にどこか忙しく何かに焦りを感じる1年でもあった. 時間は有限なので自分がやるべきこととやりたいことを取捨選択しつつ,もっと効率的にやっていかなければならない. キーケットはもちろんのこと天キー6の準備もすでに始まっている. 2024年はゆとりを持ちつつも,さらに充実した1年にしたい.

この記事はAcperience70で書きました.